ゆるかわの日記

暮らしに役立つかもしれないことを書きます

ラサール石井の本、「笑いの現場」

お笑いの評論本が多い昨今、気になっていたので読んでみました。

第1章 コント赤信号で見たお笑い界―ノンフィクション編
 ネタの時代―第一次寄席ブームと第二次寄席ブーム
 再びネタの時代―漫才ブームコント赤信号
 「ひょうきん族」がつくった時代―漫才ブームの終焉
 空気の時代―お笑い第三世代の登場
 リアクションの時代―「電波少年」から「ボキャ天」そして「めちゃイケ!」
 またもネタの時代―「M-1グランプリ」を採点する

第2章 お笑い芸人列伝―評論編
 ビートたけし―一〇人の中の一人であり続けるために
 明石家さんま―爆笑のためにけっして引くことなし
 志村けん―ピエロの原点
 とんねるず―中高生のカリスマとなって
 ダウンタウン―フリートークという漫才


最初の部分があんまり読む気になれなくて、さらさらと飛ばしてしまい、ひょうきん族の後の「空気の時代」世代の部分から読み始めました。ちょうど、自分の世代(90年代)だったので共感しやすかったのかもしれません。それだけでなくて、この新書の元になった本があるのですが、ここからが加筆部分だったから、読みやすかったようです。

人物評とかは一人一人を自分との関係から書いてあるのが面白く、興味深く読めました。ところどころ笑いの技術論も出てくるのですが、そこではいまいち共感できなかったのは自分が現場の人間ではなく、視聴者という立場だからでしょうか。

今度は、ラサール石井とは別の視点で似たようなポジションである、水道橋博士の本とも比較して読んでみたいですね。

目次:

第1章 笑いの自分史(喜劇人の時代
笑いの源体験ネタの時代 ほか)

第2章 平成の笑い人たち(毒にもなる薬にもなる笑い
生真面目な道化者 ほか)

第3章 「笑う」とは何事だ!(笑いのテクニック
大阪の笑い、東京の笑い ほか)

第4章 おまけ(浅草ボーイ・伝―杉兵助一代記)

単行本: 291ページ
出版社: 徳間書店 (1994/12)