ゆるかわの日記

暮らしに役立つかもしれないことを書きます

バドミントン

週末の日曜日。たまにはのんびり過ごしたいと思って部屋に閉じこもっていると、妻がガラッとふすまを開けて入ってきた。何事かと思ったら、何度も呼んでいるのに反応がないと怒っていた。集中したいのは分かるけれど、ただでさえよく聞こえないのに、ふすまを閉めて、窓は開けて外の音が騒がしくて、どうやって反応するのと。確かにそうだなと、集中したいというのもそうだったけど、ふすまを開けて、また部屋で過ごしていた。

しばらくすると、また妻から声がかかり、確かにふすまを開けていれば聞こえるなと思い、妻の部屋へと移動した。ひとしきり雑談をして、日本の現状を憂い、さて部屋に戻ってまた集中しますか、と思っていたら、妻が部屋にやってきた。さて、今度は何かなと思ったら、今、そういう気分になった。今からバドミントンをしないか、との提案。運動が嫌いな妻が運動に誘うタイミングは確かに貴重だから、そう思って素早く準備をした。

妻はさて何を準備したらいいだろうと尋ねてきて、確かに運動に後ろ向きな姿勢だと、何を準備すればいいのかも自分で決めきれないのだなあと納得した。一番大事なのは水分補給のための飲み物。それと汗をかくと思うからタオル。自分は足を痛めるといけないから靴を履くので、靴下を用意する、と伝えた。私はサンダルでやるから、といってそそくさと準備をしていたが、玄関に来るときには靴下をちゃんと履いていた。

外は暑くもなく、ちょうどいい空気でバドミントンをやるには最適だよね、といつも以上に饒舌な妻。たぶん、運動が嫌いだからこそ、いっぱい喋って気分を盛り上げているのか、もしくはごまかしているのか。自分はさっさと公園に行こうと、妻を尻目にさくさく歩き、家の向かいの公園に入る。公園には子どもたちや親子連れ。レジャーシートをひいたうえで上で団らんをする若者。そこそこにぎわっていた。ラケットを取り、シャトルを出すと、妻はこのシャトルはプラスチックではなく、鳥の羽を使っている良いものだとしきりに伝える。しゃべってないで、早くバドミントンを始めようとせかしたい気分になった。

公園はそこそこ広いので、他の人たちに干渉しない場所を見つけて、妻と向かい合う。シャトルを叩き、妻の上や横、時には足元に打ち、互いに少しづつラリーができる。二人とも、特にうまいほうでもなく、自分が若干身長と手の長さで有利に進めているような気になる。5分ぐらいやって、疲れる前に休憩を取る。飲み物を飲み、汗を拭く。妻に疲れていないかと声をかけると、全然大丈夫とのことで安心する。それだったら毎朝仕事前にできるのでは、といったがそれは無理だと妻。

AppleWatchで運動の時間を測り、ゲーム再開。風が少し吹くだけで、シャトルは勢いをなくしたり、逆に勢いがついて驚く。休憩の後のほうが少し、体が重く感じたりするので、時折足を延ばしたり、足首を回したりしてごまかす。途中、飛んできたシャトルが自分の足元にきて、思わず踏んずけてしまった。慌てて元の形に戻して、ドキドキしながらやってみると、踏んだせいなのか、疲れているせいなのか、どちらとも分からず、とりあえず真っすぐは飛ばない。妻は途中でラケットの曲がりぐわいが気になり、やはり2本セットで千円のものより、1本千円のほうが良いものであると話していた。

何回か休憩をはさんで、日も少しづつ暮れたころ、そろそろ終わろうかと言って、自分が最後に1セットと言ってラリーをして終える。たくさんの汗をかき、一生分の運動したという妻と家に帰った。良い運動したととても満足気で、自分もとてもうれしい。